地域医療連携

regional_cooperation

HOME地域医療連携

患者様とそのご家族へ

地域連携室では、患者様が継続性のある適切な医療を受けられるように、地域の医療機関や福祉サービス機関等と相互に円滑な連携を図りながら患者様へ、切れ目のない医療、介護サービスが提供できるように支援をしてまいります。

受診、入院に関する事、また他の医療機関からの転院に関する事、自宅や施設への退院に関する事などのご質問、ご相談がございましたら、秘密は厳守しますので、お気軽にお問い合わせください。

医療費に関する相談
障害者手帳・福祉制度に関する相談
療養・介護に関する相談
入院や治療に関する不安や心理的問題に関する相談
退院後の生活に関する相談

当院では地域の病院をつなぐ「Mobile Care Unit」を運用しています

<高度医療が必要な病院間転送を、前橋城南病院の救急車両が担います>
近年、搬送依頼件数の増加により救急医療の余裕がなくなっています。新型コロナウイルスの流行期には、さらに状況が悪化し、救急搬送のひっ迫による社会的な課題も生じました。そのなかで、救急病院から療養型病院への転院に利用される救急搬送が問題となっています。医療処置を継続したままの搬送のため、自家用車やタクシー等での移動ができないことがほとんどです。民間搬送サービスでも、できる処置には制約があり搬送の課題を抱えています。そのような社会背景のなか、当院は2021年4月1日からMobile Care Unit（モバイルケアユニット）による転院搬送を開始しました。これは、救急病院などから前橋城南病院に転院する患者さんを、当院の病院車両と医療スタッフがお迎えにいって移動を担うシステムです。

<患者さん・ご家族の負担が軽減され、安心して転送できます>
患者やご家族は転院に関する不安や経済的負担を抱えています。しかし、当院の搬送サービスを利用することで、これらの負担が軽減されます。診療の場所が変わることは不安が生じることが多いですが、前橋城南病院がお迎えに行くことで、継続的な医療が提供される安心を感じていただけます。

<地域の医療システムも助けます>
Mobile Care Unitが活動することで、救急車による転院搬送の必要性がなくなります。搬送が1件減るだけでなく、このような患者さんでは、救急隊員の通常の活動以上の労力と心理的緊張がありますので、このような負担を軽減します。救急車の適正利用に貢献し、地域の医療システムを支援することを目指しています。

<最前線の医療機関様と協力体制を築きます>
Mobile Care Unitの活動は他院を支援しています。最前線で救急患者に対応する医療機関は負担が大きく、新型コロナウイルス流行時、地域によっては医療崩壊の危機も報じられました。前橋城南病院は、救急受診後の継続治療が必要な患者を受け入れます。中規模病院の特長を活かし、責任をもって治療から退院後のケアまで提供します。そのための転院であっても、医療機関の負担や不安はつきものです。転院が安全で迅速であることは、最前線の医療機関様からご好評をいただいています。

<単なる移動ではなく、医療行為を継続できる「病室」です>
患者様とご家族、地域、他医療機関を支援するMobile Care Unitは、もはや単なる移動手段ではありません。迅速かつ慎重な対応を提供できるように、専任スタッフと看護師などの医療スタッフが同乗します。また、重症診療に用いる医療器材も備えています。「車両」ではなく、医療行為の継続が可能な「病室」を提供し、患者の安全な転院を実現します。私たちは、そのような思いを込めてMobile Care Unit＝移動可能な治療室　と命名しました。

令和6年2月8日には専用の救急車が納車されました。