日本の療養病院では、平均年齢が87.3歳、日常生活自立度BまたはC(寝たきりを示す基準)の患者の割合は98.7%にも達しています。寝たきりの状態は起立不耐性の原因となり、筋力低下や認知症の憎悪にも密接に関連しています。そのため患者さまにとって、離床は大事な要素です。離床により患者さまの体力や気分が向上し、日常生活の質の向上にも繋がります。
また、入院という閉鎖的な環境は社会的交流が著しく減少します。他の人々とのつながりを持つことで、心身の健康を維持し、幸福感を高めることができます。院内でのレクリエーションはそういった患者さまの心身の健康をサポートし、社会的交流も推進する大切な取り組みです。
レクリエーションの目的
レクリエーション療法は、障害や病気のある患者さんの身体的、認知的、感情的、社会的機能を改善するための治療法として、さまざまな様式を利用しています。 さらに、レクリエーションセラピスト(当院ではレクリエーション委員会が中心)は、幸福感を高め、リハビリテーションプロセスへの継続的な関与を促進し、継続的な成長のための目標を確立し、自己擁護の発展を支援する治療法を確立します。
メンバー構成
看護師/看護補助/言語聴覚士/管理栄養士
薬剤師/社会福祉士/滅菌義歯 など
多職種で構成されています。
レクリエーション委員会について
2021年9月 レクリエーション部発足
2023年5月 レクリエーション委員会発足
週1回、委員会を開催しております。内容は、
・レクリエーションの準備や進捗状況の報告
・当日のスケジュール確認
・スタッフの配置や申し送り
・翌月の行事の設定など
患者さまが他の参加者と一緒に、話し合う、笑いあうといったコミュニケーションはとても大切です。
レクリエーション委員会は、患者さまの寝たきり・認知低下を防ぐことと共に、患者さまの精神的リハビリになること、
そして入院生活がすこしでも明るく、健やかに過ごせることを目標に運営しております。
また、コロナ渦でご家族との面会も制限されている中、季節を感じる行事を取り入れた企画や、体や脳の活性化ができるような企画を取り入れるよう心がけています。
地域のボランティアにもお手伝い頂いております。患者さまだけでなく、スタッフやボランティアも皆で楽しめるような運営を、これからも目指していきたいと思っております。
大きな作品は、外来患者様やご面会のご家族などにも見ていただけるように外来玄関付近や、各病棟フロアに展示しておりますので、ぜひご覧になってください。
これまでのレクリエーション内容
制作
- 絵馬の制作 ➡ その後初詣
- お面の制作 ➡ 節分豆まき
- ポストカード制作
- ステンシルで桜のハガキ制作 ➡ 桜の木壁面制作
- 大きな鯉のぼり制作 ➡ 壁面かざり
- 押し花はがき制作
- 紫陽花制作 ➡ 壁面かざり
- 短冊作り ➡ 七夕飾り
- スズランテープで葡萄・柿制作 ➡ 壁面かざり
- 特大向日葵リース制作
- 風鈴制作
- 手作りうちわ制作
- ちぎり紙のランプシェード制作
- クリスマスリース制作
鑑賞・体験・体操
- トークショー 「性と愛のトークショー」 珍宝館 館長 珍子さん
- 漢字一文字書道
- 尺八演奏会
- 映画/映像鑑賞
- カラオケ大会
- 納涼祭 ➡ 魚釣り・玉入れ・千本引き・ヨーヨー・かき氷・ラムネ・綿あめ・花火映像鑑賞
- クリスマス会 ➡ ビンゴゲーム・音楽演奏・昭和レトロ歌
- レディース・デイ ➡ メイク&ヘアセット
- メンズ・デイ ➡ プチバー ドリンク(ノンアルコール・おやつ各種)
- ラジオ体操 ➡ 体験学習中学生と体操とおやつタイム
- リハビリ職員による体操
- リラックス体操