老化とはなにか
老化とは
老化とは、年齢とともに身体や細胞の機能が徐々に衰える自然な変化です。また、同時に、経験や知恵が深まり、心のゆとりや人間関係の質が豊かになる側面もあります。アンチエイジング外来では、老化を悪いものとして「止める」のではなく、その良い面や魅力が前面に出るよう「健やかに年を重ねる」ためのサポートを行います。

老け顔のメカニズム
老け顔は、肌のハリや潤いの低下、脂肪のたるみ、骨の萎縮だけでなく、筋肉や筋膜の“拘縮(こわばり)”も関係します。表情筋が硬くなりシワが深く刻まれたり、筋肉の衰えによってたるみが強調されることもあります。さらに血行やリンパの流れが滞ると、顔色やむくみにも影響します。一般的に「老け顔」は「怒り」や「悲しみ」などネガティブな印象を与えるとされますが、一方で、穏やかさや落ち着き、経験を重ねた深みを感じさせる要素でもあります。アンチエイジング外来では、こうした構造的な変化を見極め、魅力や個性を損なわずに、自然で若々しい印象へ導くサポートを行っています。
なぜ、前橋城南病院はアンチエイジングに取り組むのか
当院は、医療・介護・福祉などの総合的なサービスの提供を行う「CTL(Change The Lifeグループ)」の医療分野の一部を担う地域の内科病院です。なぜ、地域の内科病院がアンチエイジングに取り組むのか。大きく分けて2つの点から、私たちは「アンチエイジング外来」が必要と考えました。
一つ目は、予防医療の一環としてのアンチエイジングという観点です。
私たちは、日頃の診療を通して「さらに手前で予防することの必要性」を強く感じています。健診を受けて病気に気付くことができたり、初期段階で病院に来ていただくことで1日でも多く健康な状態でいることができます。多忙な日々を過ごす皆さんに予防医療を意識していただくためには、一人一人に自分自身への関心を持ってもらうことが大切です。アンチエイジング外来はその一助になるのではないかと考えています。
二つ目は、美容医療に対する適切なアプローチという観点です。
私たちは、美容医療にまつわる社会問題(ルッキズムを煽る広告手法「コンプレックス広告」など)についても問題意識をもっています。昨今、美容医療への関心は高まり続けており、今後はより気軽に施術を受けられるようになっていくでしょう。その中で、私たちは美容医療を「自分自身に関心を持って大切にすること=人々の幸せにつながるものである」と捉えなおし、内科治療の一環として適正なアンチエイジングサービスを提供していきたいと考えています。
CTL(Change The Lifeグループ)
医療を出発点とする「医療・介護・福祉の総合グループ」で、 総合力を生かした支援を展開しています。
人々の幸せを「心の安定」「健康の維持・回復」「社会とのつながり」が揃った状態と定義し、これらが整った状態を築くことで、状況が好転し、人生が動き出す———ひとりでも多くの人にこの一歩を届けることが、私たちの目指すところです。
そのためには、医療・介護・福祉ーーーときにはその枠組みにもとらわれずーーー各分野が境目なく連携することが重要です。「世の中の不幸をなくす」という大きな目標を掲げ、グループの総合力で、ひとりひとりと真摯に向き合ってまいります。

アンチエイジング外来とは
当院のアンチエイジング外来は、内科的・美容的・精神的な側面からトータルケアを目指す外来です。
健康管理や生活習慣の改善を通じた内科的サポート、美容医療による外見のケア、そして心のバランスを整える精神的サポートを組み合わせ、からだとこころの両面から健やかな若々しさを引き出します。
そのため、施術のみを行うのではなく、まずは内科診察を受けていただくシステムを導入しております。
体調や既往歴を把握したうえで、安心して受けられる治療・施術プランをご提案いたします。
「いつまでも自分らしく、前向きに過ごしたい」という思いに寄り添い、医師による総合的な診療を行っております。
院長 上間 貴子
