肛門科でできること
肛門の三大病変である 「痔核(じかく)」 「痔ろう」 「裂肛(れっこう)」 の診断と初期治療が可能です。
さらに治療を要する場合は適切な高次医療機関をご紹介します。
痔核 | 肛門の内側や外側にできる腫れた状態を指します。一般的に「いぼ痔」とも呼ばれます。主な症状には、出血、疼痛、脱出、腫れ、かゆみ、粘液漏出などがあります。内痔核部には痛覚がなく、脱出したときにのみ痛みがみられることがほとんどです。出血は排便時にみられ、鮮やかな赤色をしています。排便後、出血は通常止まります。 | 外用薬(ステロイドなどの塗り薬や坐薬)・内服薬 |
痔ろう | 肛門の周りに膿(うみ)が溜まることを肛門周囲膿瘍と呼びます。この膿を排出するため、肛門括約筋を貫通するようにできたトンネルが痔ろうです。主な症状には、肛門周囲の強い痛みや腫れ、ときに38~39℃の発熱がみられ、膿で下着が汚れることもあります。圧倒的に男性に多く、年代では30~40代の発症が最も多いとされていますが、10代や60代、70代で発症することもあります。 | 内服薬・切開 |
裂肛 | 排便時に肛門が傷つくことにより、鋭い痛みや出血が起こる肛門の粘膜に生じた裂傷または潰瘍のことです。一般的に「切れ痔」とも呼ばれます。裂肛による出血は、鮮紅色でトイレットペーパーに付着する程度の量のことが多いですが、便器が赤くなるほどの量が出ることもあります。一過性の場合もありますが、症状を繰り返し慢性化すると、肛門の狭窄が起こり、排便がさらに困難になるとされています。20~40代の女性に多くみられます。 | 外用薬(ステロイドなどの塗り薬)・内服薬 |