重要なお知らせ

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌 (CRE) の発生について

当院の複数の病棟でカルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE)の発生が9例ありましたことをご報告いたします。

発生したCREのうち、カルバペネマーゼ産生IMP11株が4例検出されました。この遺伝子型は全国的にも非常に稀であるため院内水平感染と考えられます。今回のCREが院内で伝播したのは、2022年の1例、2023年の2例、2024年(5月31日までの期間)の6例で、そのうち発症者2名、保菌者7名の合計9名であることがわかりました。

前橋市保健所に報告を行い、2024年6月3日には、前橋市保健所同行のもと、外部の医療機関による感染対策の評価・支援を受け、感染防止対策の改善に向けた取り組みを行っています。具体的には、前橋市保健所、および外部医療機関による病棟ラウンドを実施し、また、手指消毒を始めとする標準予防策、環境消毒、医療備品の充足などに努めています。引き続き、病院をあげて感染対策の徹底をはかってまいります。

今後の経過については、このホームページで随時発信してまいります。
患者様および関係者の皆様には、ご心配とご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

2024年7月12日
医療法人社団敬寿会 前橋城南病院 病院長 上間 貴子